今月の特集 もっと詳しく知りたい!遺伝子組み換えについて

もっと詳しく知りたい!遺伝子組み換えについて

 

ここ1〜2年、私たちを取り巻く遺伝子組み換え作物の現実。遺伝子組み換えは使用しません!という表示ばかりが氾濫し、この食品は、遺伝子組み換え食品です!という文字は見ませんよね?遺伝子組み換え食品は、世の中からなくなったのか?と思いきやそうではない様子。じゃぁ、どこに遺伝子組み換えが?
今だからこそ、もっと詳しく遺伝子組み換えについて知っておきましょう!

 

遺伝子組み換え食品とは?

 
  細菌などの遺伝子の一部を切り取って、別の生物の遺伝子に組み入れて、作り出された作物。また、その作物を原料として使用した食品を遺伝子組み換え食品と言います。
遺伝子組み換え技術を応用した食品には、農作物と組み換えられたそのものではなく、食品添加物になったものに分けられます。
現在、多く作られている遺伝子組み換え食品は、大豆やとうもろこしなどの作物です。除草剤耐性や害虫抵抗性を持たせ、農薬をまく回数を減らし、農作業の負担を軽くして、生産コストを下げるのが狙いです。
他にも、日持ちのいい食材を作るために遺伝子を組み換えて開発されています。
遺伝子組み換え技術が従来の品種改良と違う点は、人工的に遺伝子を組み換えるため、種の壁を超え、他の生物に遺伝子を導入することが出来る点です。その為、改良の範囲が拡大し、改良期間の短縮が可能になりました。
初めて市場に登場した遺伝子組み換え作物は、トマトFlavr Savr(フレーバーセーバー)。日持ちをよくする事を目的として作られ、1992年にアメリカ食品医薬品局により承認、1994年に販売を開始しました。
 
   
上記は、GMO(遺伝子組み換え作物 Genetically modified organism)生産マップです。(2005年現在)
青色の5カ国は、GMOの95%を生産。青斜線は、GMOを生産している国。青点は、屋外での実験が許可されている国です。
 

遺伝子組み換え食品の人間への影響とは?

 
  遺伝子組み換え食品は、食品として直接人間が摂取するものです。人間への影響はどうなっているのでしょうか?
健康への影響例としてよく挙げられるのが「遺伝子組み換えじゃがいもを実験用のラットに食べさせたところ、免疫力が低下した」と世間に大きな衝撃を与えたレポートです。
しかし、この実験は使用した遺伝子組み換えじゃがいもが、安全性が確認され商品化されていないものだったことから危険性があるという結論を導き出すことはできないとしています。
しかし、人間に対して予測しえない有害物質やアレルギー物質ができる可能性があります。また、栄養価の低下なども挙げられます。
人間の健康に及ぼす長期的影響は、まだ十分に調査されておらず、健康に問題を引き起こす要因となる可能性は排除できない状態にあります。
 
 

遺伝子組み換えは環境にも影響を!

 
  遺伝子が組み換えられた植物、動物、微生物などは、これまで地球上に存在しえなかった人口的な生命として自然界に放たれますが、その遺伝子は、もともと自然界に存在していた種と交配し、無制限に増殖し生態系のバランスを崩します。
遺伝子組み換え作物が、従来の作物などを汚染するケースは増え続けています。カナダでは、遺伝子組み換えナタネの栽培が始まって以来汚染が広がり続けて、有機栽培でナタネを育てることは、今では不可能になってしまいました。
農耕地での交雑・種子の移動、収穫や輸送中に起こる混入・汚染、流通過程で起こる混入、など商業的遺伝子組み換え作物は農産物生産者だけに関わらず、食料の流通に関わる全てに深刻で破壊的な影響を与えています。
 
 

遺伝子組み換え表示について

 
  日本では、JAS法と食品衛生法によって、大豆、とうもろこし、じゃがいも、ナタネ、綿実、アルファルファ、てん菜の7作物については、原材料欄に記載されている原料の3番目までであり、少なくとも原材料の重量に占める割合が5%以上であれば「遺伝子組み換え食品」として、表示が義務づけられています。
しかし、この表示法が適用されるのは、原材料中に遺伝子組み換えによるたんぱく質やDNAが検出できる場合に限ります。つまり、少量しか入っていない場合や検出されなければ、表示の義務がないという事になります。
このように、節穴だらけの表示基準、遺伝子組み換え食品を避けたくても避けられない状態です。消費者の多くが、例え食品の中から検出されなくても遺伝子組み換えの原料が使用されている場合には、表示して欲しいと要望しているのが現状です。
厚生労働省では、「知っておきたい食品の表示」についてのパンフレットがダウンロードできます。
詳しくはこちら http://www.mhlw.go.jp/qa/syokuhin/hyouji/index.html
 
  遺伝子組み換え食品は、表示の義務が完全にある訳ではなく、また、人間や環境に及ぼす影響も色々ある事が分かりました。
遺伝子組み換えの長所や安全性も世の中ではうたわれていますが、必ずしもメディアに出回っている情報が正しいとは限りません。自分の体は自分で守らなければいけません。
製造会社に「遺伝子組み換え食品」が使用されているか問い合わせて聞いてみるのもいいでしょう。情報に流されることなく、体にいい自然な食品を選ぶようにしてきれいに健康に暮らしたいですね。
 
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